メンズ脱毛の料金体系が、ここ2〜3年でかなり変わった。以前は「ヒゲ脱毛5回○万円」という回数制が主流だったのに、今は「月額○千円で通い放題」というサブスク型を推す店が増えている。
で、結局どっちが得なのか。この疑問にまっすぐ答えたい。
先に結論を言ってしまうと、「人による」のだが、それだけだと身もフタもないので、どういう人にどちらが合うのかを具体的な数字で比較していく。月々の支払いが安く見えるサブスクに飛びついて後悔するケースは実際に多い。この記事を読んでから判断しても遅くはない。
サブスクと回数制の基本的な違い
まず用語を整理しておく。
回数制は「5回」「8回」「10回」などの回数を最初に契約し、その回数分の施術を受けるプラン。1回あたりの料金が明確で、終了タイミングが決まっている。
サブスク(月額制・通い放題)は月額料金を払い続ける限り施術を受けられるプラン。月に1〜2回の施術が上限のケースが多い。解約するまで支払いが続く。
この2つは見た目の料金が全然違うから比較しにくい。回数制は「ヒゲ脱毛5回79,800円」のように総額表示。サブスクは「月額3,200円〜」のように月額表示。月額のほうが安く見えるけれど、トータルで見ると話が変わる。
料金比較表:ヒゲ脱毛で試算してみる
ヒゲ脱毛を例に、回数制とサブスクの総額を比較してみる。
| 項目 | 回数制(医療・5回) | サブスク(サロン・月額制) |
|---|---|---|
| 月額料金 | — | 3,200〜5,500円 |
| 契約総額 | 79,800円 | 月額 × 契約月数 |
| 5回通った場合の総額 | 79,800円 | 16,000〜27,500円(5か月分) |
| 10回通った場合の総額 | 追加5回で約50,000円 | 32,000〜55,000円(10か月分) |
| 15回通った場合の総額 | 追加10回で約100,000円 | 48,000〜82,500円(15か月分) |
| 20回通った場合の総額 | — | 64,000〜110,000円(20か月分) |
| 脱毛方式 | 医療レーザー | 光脱毛(サロン) |
| 効果の持続 | 半永久 | 減毛(使用中断で戻る可能性) |
この表を見て「サブスクのほうが安いじゃん」と思った人、ちょっと待ってほしい。ここに大事な前提がある。
回数制の多くは医療脱毛で、サブスクの多くはサロン脱毛。医療脱毛はヒゲ5〜8回で満足する人が多いのに対し、サロン脱毛は12〜20回必要になることがある。つまり通う回数が倍近く違う。
サロンのサブスクで20か月通って110,000円。医療の回数制で8回通って約100,000円。最終的な総額はほとんど変わらないのに、医療のほうが効果は持続する。この事実を知らずにサブスクを選ぶ人が多い。
サブスクのメリットとデメリット
メリット
初期費用が安い。これが最大の魅力。回数制だと初回に8〜35万円の支払い(または分割の組み立て)が必要だけど、サブスクなら月額3,000〜6,000円からスタートできる。「まず試してみたい」というハードルの低さは確かにある。
回数を気にせず通える。「あと何回残っている」と数えなくていい気楽さがある。毛の薄い人なら5〜6回で満足して解約、毛の濃い人は納得するまで続ける、という柔軟性は魅力的。
やめたくなったら解約できる。回数制の場合、途中で「もう十分」と思っても残回数分の返金が面倒なことがある。サブスクは解約すれば翌月から支払いが止まる。ただし、これには落とし穴がある(後述)。
デメリット
トータル費用が読みにくい。月額3,200円は安く見える。でも15か月通えば48,000円、20か月で64,000円。サロン脱毛でヒゲを満足レベルまで持っていくには12〜20回が必要と言われているから、最終的な支払額は6〜11万円になる計算。
解約条件に注意。「いつでも解約OK」を謳っているサブスクでも、実は最低契約期間が設定されていることがある。12か月縛りや24か月縛りがあるケースも。契約書の「解約条件」は必ず読んでほしい。
サロン脱毛が中心。2026年4月時点で、医療脱毛のサブスクプランはほとんどない。サブスクを選ぶ=サロン脱毛を選ぶ、と考えてほぼ間違いない。
自分が初めて脱毛を検討したとき、月額3,200円のサブスクに惹かれてサロンに通い始めた。最初の3か月は「安いし気軽でいいな」と思っていたけれど、6か月経ってもヒゲがまだしっかり生えている。結局12か月通って、それでも「もうちょい」という状態。トータル38,400円使った段階で「これ、最初から医療に行っておけばよかったのでは」と気づいた。その後、医療脱毛の5回コースに切り替えた。
回数制のメリットとデメリット
メリット
総額が明確。「5回で79,800円」と最初にわかっているので、予算管理がしやすい。追加料金が発生しない(または追加照射の単価が明示されている)クリニックを選べば、想定外の出費を避けられる。
医療脱毛が選べる。回数制は医療脱毛クリニックの主流プラン。少ない回数で効果が出るので、トータルの通院期間が短い。ヒゲ脱毛なら5〜8回(5〜8か月)で満足する人が多い。
効果が半永久。医療レーザーは毛根の細胞を破壊するため、一度完了すれば基本的に再発しない。サロン脱毛は「減毛」であり、通院をやめると数年で戻る可能性がある。この差は大きい。
デメリット
初期費用が高い。ヒゲ脱毛5回で8万円前後、全身脱毛5回で20〜35万円。分割払いに対応しているクリニックがほとんどだけど、月々の支払いはサブスクより高くなることが多い。
回数が足りない可能性。毛が特に濃い人は5回では満足しないことがある。追加照射が1回1〜2万円かかるクリニックだと、予算を超えてしまう。コース終了後の追加照射料金を事前に確認しておくべき。
中途解約がやや面倒。「3回で満足したから残り2回は不要」となった場合、返金制度はクリニックによってまちまち。手数料が引かれるケースもある。

どちらを選ぶべきか?タイプ別の判断基準
ここが一番知りたいところだと思う。自分に合うのはどちらか、以下のポイントで判断してほしい。
サブスクが向いている人
- 初期費用を抑えたい(貯金に余裕がない、まず試したい)
- 痛みが苦手で医療脱毛に踏み切れない
- 毛が薄めで、サロン脱毛でも十分な効果が見込める
- 短期間で解約する前提(3〜6か月で様子を見たい)
回数制が向いている人
- 総額を最小限に抑えたい(長期的なコスパ重視)
- 効果の持続性を求める(半永久脱毛がいい)
- 毛が濃い〜普通で、しっかり結果を出したい
- 通院期間を短くしたい(半年〜1年で完了させたい)
40代の男性に多いパターンとして、「時間もお金も無駄にしたくない」という考え方がある。その場合は回数制の医療脱毛が合う。月額は高くても、トータルの通院期間と最終的な費用は回数制のほうが少なく済むことが多い。
一方、「脱毛が自分に合うかわからないから、まず安く試したい」という人にはサブスクの3か月お試しが有効。ただし、サブスクで感触をつかんだら医療に切り替えるくらいの気持ちでいたほうがいい。
サブスクの「月額○千円」に惑わされないために
サブスク型の広告で見かける「月額3,200円〜」という表記には裏がある。
まず、3,200円は最低プランの場合で、部位が限定されていることが多い。「ヒゲ3部位」で3,200円だけど、「ヒゲ全体」にすると5,500円、「全身」にすると12,800円、というように部位を追加するほど月額が上がる。
次に、初回のみ別途「入会金」や「初期費用」がかかるケースがある。月額に含まれていないので、実際の初月支払いは月額の倍以上になることも。
さらに、先ほども触れた「最低契約期間」の問題。12か月縛りのサブスクで月額5,500円なら、最低でも66,000円は確定。これを「月額5,500円」とだけ表示しているのは、ちょっとフェアじゃないと感じる。
契約前に必ず確認すべきなのは以下の3点。
- 月額料金に含まれる施術範囲(部位・回数上限)
- 最低契約期間と途中解約時のペナルティ
- 入会金・初期費用の有無
この3つを確認するだけで、「思ったより高かった」という失敗はかなり防げる。
実際の費用シミュレーション
もう少し具体的にシミュレーションしてみよう。「ヒゲ脱毛で満足するまで通う」ケースを想定する。
回数制(医療脱毛)の場合:
– 5回コース:79,800円
– 満足までの追加照射:2〜3回で25,600〜38,400円
– 合計:105,400〜118,200円
– 通院期間:7〜8か月
サブスク(サロン脱毛)の場合:
– 月額5,500円 × 15か月:82,500円
– 月額5,500円 × 20か月:110,000円
– 通院期間:15〜20か月
総額はほぼ同じ。ただし通院期間が倍近く違う。しかも医療脱毛は完了後にほぼ再発しないが、サロン脱毛は解約後2〜3年で毛が復活する可能性がある。
この比較を見て「やっぱり医療一択じゃん」と思うかもしれないが、そうとも言い切れない。医療脱毛は痛みが強い。すべての人が耐えられるわけではないし、肌が弱い人にはサロンのほうが合うこともある。
数字だけでなく、自分の痛みへの耐性や肌質も判断材料に入れるべきだ。あなたは痛みに強いほうだろうか? もし「注射も苦手」というタイプなら、サロンから始めるのも悪い選択ではない。

「通い放題」の落とし穴
「通い放題」を謳うサブスクプランにも注意点がある。
よくあるのが「月2回まで」という上限付きの通い放題。通い放題と言いつつ、実質的には月2回の回数制と変わらない。「無制限で何度でも」という意味の通い放題を提供しているサロンは、2026年4月時点ではかなり少ない。
また、通い放題プランは予約が取りにくいことが多い。同じ店舗に通い放題の会員が集中するため、希望の日時に予約が入らない。1か月先、2か月先まで埋まっている、という話は珍しくない。
知人がある大手サロンの通い放題プランに入ったところ、「予約が取れなくて結局月1回しか行けなかった。通い放題の意味がない」とぼやいていた。月額8,800円で月1回なら、1回あたり8,800円。それなら回数制で1回15,000〜20,000円の医療脱毛のほうが、1回あたりの効果を考えると割安かもしれない。
分割払いという第三の選択肢
回数制の初期費用が高いなら、分割払いを使う手もある。
多くの医療脱毛クリニックは医療ローンに対応している。たとえばヒゲ脱毛5回79,800円を24回分割にすると、月々約3,500円(金利含む)。サブスクの月額とほぼ同じ水準になる。
ただし分割払いには金利がかかる。年利10〜15%が一般的で、24回分割だと総額が90,000〜95,000円に膨らむ。金利分の10,000〜15,000円を「便利さのコスト」と割り切れるかどうか。
一部のクリニックでは「○回まで金利手数料無料」を実施していることがある。メンズエミナルは最大60回まで分割手数料をクリニック負担にするキャンペーンを定期的に行っている。こういった情報はカウンセリング時に確認するのがベスト。
回数制の医療脱毛を分割で払う。これがサブスクと回数制の「いいとこ取り」になる場合がある。月々の支払いを抑えつつ、医療脱毛の効果を得られるからだ。
契約前のチェックリスト
最後に、どちらの料金体系を選ぶにしても確認すべきポイントをまとめておく。
回数制の場合:
– コース終了後の追加照射1回あたりの料金
– 中途解約時の返金ルールと手数料
– 有効期限(「5回を2年以内に消化」等の制限)
– シェービング代・麻酔代などの追加料金
サブスクの場合:
– 最低契約期間の有無と途中解約のペナルティ
– 月額に含まれる施術部位と回数上限
– 入会金・事務手数料などの初期費用
– 予約の取りやすさ(口コミで確認)
どちらも「月々いくら」ではなく「完了までの総額」で比較するのが鉄則。そして、医療とサロンで効果の持続性が違うことを忘れないでほしい。
まとめ:損をしないための考え方
サブスクと回数制、どちらが得かは「何を重視するか」で変わる。
月々の出費を抑えたいならサブスク。トータルコストと効果の持続性を重視するなら回数制の医療脱毛。このシンプルな基準で判断すれば、大きく外すことはない。
ただ一つだけ言わせてもらうと、40代で脱毛を始めるなら時間のほうが大事だと思う。サロンで20か月かけるか、医療で8か月で終わらせるか。1年以上の差は正直大きい。その時間を仕事や趣味に使えることの価値を考えると、初期費用が高くても医療脱毛を選ぶ合理性はある。
まずは気になるクリニック・サロンの無料カウンセリングで、自分の毛質に対して何回くらい必要かを聞いてみてほしい。回数の見通しが立てば、サブスクと回数制の総額比較が具体的にできるようになる。
メンズ脱毛サブスク vs 回数制どっちがお得?【料金体系を徹底比較2026年版】メンズ脱毛のサブスクと回数制を料金・柔軟性・総額で比較。自分に合う料金体系の選び方を解説。mens-smart-datsumo.com2026.04.12
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